私はエイミ。覚醒者と呼ばれヒトから追われるモノ。
これは私がこの館の住人とであった時の話である。
緩やかな刻〜飛翔までの僅かな安らぎ〜
その日私は軍の罠により追いつめられていた・・・
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兵士「覚醒者エイミ!この区域は完全に閉鎖されている!!
逃げられはしないぞ!!」
エイミ「・・・ック・・・こんな単純な罠にはまるなんて・・・ZEROの
忠告聞いてあげるべきだったかな・・・フフ・・・」
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隊長「ふはははは、エイミ!完全に包囲したぞ!!」
隊長「いかなお前でもこうなっては逃げることも出来んだろう!
政府の為に死ぬまで飼われる運命だ、あきらめるんだな!!」
この時いつもの第六感も働かず・・・いや、正確に機能していたんだろう
私はもう捕まるしかないこと悟っていたのだから。
エイミ「ゴメンなさいリニア、私約束果たせない・・・・」
でも・・・・リニア・・・・私本当は負けたくない・・・・負けたくないよ・・・・
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そう思った瞬間、私の左腕に違和感が走った。
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エイミ「これは・・・?!」
左手が歪んで見えていた。左手を中心に空間が歪んでいる。
兵士「な、な、なんだあれは!!」
隊長「この期に及んでもまだ抵抗する気か!!構わん撃てー!!」
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私に銃口が向けられる瞬間、私はこの空間に飛び込んだ。
私のカンがこの歪んだ空間に活路があると訴えていた。
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兵士「き、き、消えた!!何が起こったんだ?!」
困惑する軍隊に青い影が躍りかかる。
兵士の悲鳴と銃声が暫く続いた後、そこには青い獣の影だけが残った。
ZERO「エイミー!!どこだエイミ!!」
ZERO「まさか・・・連れ去れたか?・・・・いやそんなはずは無い」
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ZERO「エイミィィィ!!」
飛び込む瞬間ZEROの声を聞いたような気がした。
彼が来てくれたのかは分からなかった。でも・・・彼のことだから
来てくれたんだと思う・・・・心配してるよね?ゴメンねZERO。
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エイミ「・・・う・・・うう・・・ここは・・・・」
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エイミ「助かったようね・・・・追っ手も・・・ないみたい・・・」
エイミ「ここは・・・・何処かしら・・・見慣れない・・・
木々がこんなに生えてるなんて・・・」
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エイミ「あそこに見えるのは・・屋敷・・ね。でもあまり見慣れない建物・・・」
エイミ「行ってみるしかない・・・か・・・」
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私は今、屋敷の前に来ていた。扉を叩いてみるべきか悩んでいた。
その時
???「んんん〜・・・なんで・・・開かないんですかぁ!!
んんんんんん!!!」
何やら扉の向こうでやっている者がいるようだった。
???「え〜い、こうなったら・・・・体当たりですぅ!!」
私は扉を開けてみた。瞬間、金色の髪をなびかせて勢い良く
飛び出す人影が・・・あった・・・
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ズザザザザァァァァ!!!
エイミ「ちょ、ちょっと大丈夫?!」
???「ふええぇぇ、扉が勝手に開くなんて・・痛いですぅ、酷いですぅ・・・ふえぇ」
エイミ「あ、ゴ、ゴメンなさい・・・」
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???「あ、い、いえ、お客様が悪いんじゃないですよ。」
エイミ「お客様・・・・って、私?!」
???「はい。私はこの屋敷のメイドで照子って言います。
ご主人様からお客様が見えられるのでお迎えするように
仰せつかりましたぁ(^^)v」
エイミ「何故、私がここに来ると?」
照子「窓から見えたってご主人様がおっしゃってましたぁ(^^)b」
その少女からは悪意を感じることは無かった。むしろ安堵感が広がっていく。
私は少女に従って館の主人と対面することにした。
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女主人「ようこそいらっしゃいました、私は当館の主ダフェニと申します。」
エイミ「・・・・・エイミです。・・・・」
ダフェニと名乗る女性はとても神秘的な魅力を纏った人物だった。
ダフェニと話していくうちに私はどうしてなのか分からないが
自然に自分のことを話していた。
エイミ「信じてはもらえないかも知れませんが、本当なんです。
だから私は・・・私の居るべき世界に戻らないと・・・」
ダフェニ「・・・・でも、その力が制御できるものなの?」
エイミ「ダメなんです。さっきからやってみようとしてるのに・・・できない・・・」
ダフェニ「・・・・そう・・・・わかったわ、あなたのことは当館でお世話
致します。この世界にあなたを追う者は居ないでしょうしね。」
エイミ「信じて・・・くれるの?」
ダフェニ「あなたの目は・・・嘘をつく目ではないわ。」
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ダフェニ「あなたは今までも充分に戦ってきたのでしょう?力の制御が
できるまで、此処で休息していいのよ。」
エイミ「でも私は・・・・」
ダフェニ「大丈夫。一度は使えた力でしょう?あなたが必要だと
思っているなら力は必ずあなたに微笑んでくれるわ。」
ダフェニの抱擁は暖かかった。それはリニアの優しさのように。
エイミ「・・・・はい・・・・すみません、お世話になります。」
リニア、私また暖かな人達を見つけたよ。異世界かもしれないけど
リニアのような暖かくて優しい人達・・・・
暖やかな刻〜飛翔までの僅かな安らぎ〜
END
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